有限会社リールゲイト

“人材”に関する、よくある悩みベスト３。

第一位は「スタッフが集まらない…」です。

若い世代の人口は減少し続けており、新たなスタッフの採用には多くの経営者が頭を痛められていると思います。さらに、ひと昔に比べ、若い世代の稼ぐ事への貪欲さは下がってきている風潮にあると言われています。

次に多い悩みは「すぐに辞めてしまう…」です。

これには様々な要素が考えられますが、考えられる大きな要素としては「転職への選択肢の多さ」があると思います。職種によっては、一定の期間の経験を積まなければ務まらないケースもあり、せっかく入社が決まってもすぐに辞められて困っている会社は、以前に比べ増えてきている傾向にあります。

最後に、近年増えてきている悩みは、「最低賃金に対する社内対応」です。

近年の最低賃金は、驚くレベルで上昇しています！物価上昇に準じる賃金アップは決して悪い事ではありませんが、中小企業を中心に多くの会社では難しい対応を余儀なくされています。

多くの会社では、最低賃金は絶対的なルールの為、社内における賃金の低い立場である新人の社員やパートさんの賃金が下回らないように見直しをかけて対応されています。ですが、最低賃金の問題は、すべてのスタッフへの影響を考える必要があります。

実際、「3年先輩のスタッフと新入社員のスタッフの給与に差が出せない…」この様な悩みをよく耳にするようになりました。売上が好調な会社であれば、比例して全体昇給をかける事が出来ますが、スタッフ全体の人件費を上げる事が難しいケースも多々あると思います。ですが、戦力になっている中間職の賃金にうまく対応出来なければ、転職するスタッフが増えてしまう事もあります。

解決策が少ない“人材”に関する悩み。

ほとんどの経営者は、“人材”に関する何らかの悩みをお持ちだと思います。

ですが、残念なことにそれらの解決策は少ないと言えます。

例えば、新たなスタッフ募集をするにしても、結構なコストがかかり、他社と比較して低い条件では集まりにくく、条件を見直せばスタッフの全体バランスが保てない等、連動した形で現実問題が押し寄せてくる…大変な悩みだと思います。辞めないスタッフを育てる！この課題は、さらに難しく、賃金を含めた環境の見直しを行うしかないのですが、一筋縄ではいけません。

結論としては、現実的な解決策は少なく、雇用をしている経営者は常にこれらの難題に向き合わざるを得ないのだと思います。

①助成金の活用

その一つが、厚生労働省の【助成金】の活用です。

【助成金】とは、返済義務の無い、雇用保険が財源とされる国が用意している社会制度です。返済義務がない為、人材に関する悩みに対し助成を受けながら進める事が出来ます。“人材”に関する悩みの解決に直結しているわけではないかもしれませんが、これらの資金を念頭に、様々な方法を検討できるため、貰えるのであれば貰っておきたいありがたい社会制度と言えます。

【助成金】には目的別に様々な種類がありますが、条件が合えば迷わず活用して頂きたい！そんな思いです。

【助成金】を活用するには、御社（個人事業主でも可）の環境が、各プランの対象であるかが一番重要です。対象になるのであれば、是非とも活用して頂きたいと思います。

②雇用モデルの見直し

また、取り入れやすい…とは言えませんが、賃金や昇給、役職等を考慮した「雇用モデル」の見直しも有効な手段のひとつです。

ですが、見直しには先々を含めた総賃金の上昇につながる為、経営判断としては難しい判断を余儀なくされるケースも少なくないと思います。

とはいえ、中長期の雇用の安定には、この視点は非常に重要です。

③スタッフ教育

雇用の安定につながる手段の一つが、教育に関する取り組みです。

社内で行う社員教育は最も重要な教育と言えます。仕事を覚えやすく納得のおける仕事へと導く為に行う社内における社員教育は、すべての教育の基礎となります。ですが、既存の従業員の方々で行う教育では、伝わりにくかったり、やりにくい課題もあるのではないでしょうか？

社内教育とは別の視点で、ご提案したいのが、外部に依頼する「研修」です。

外部の研修を活用する際のポイントのひとつは、スタッフの環境や課題、考え方やタイミングを考慮した上で、社内ではやりきれない内容のモノを選定する事です。

また、学びに行く機会は、日常の業務とは違った環境化に置かれることで、社内では用意できない刺激につながる事もあります。社内でのタイミングで必要に応じた研修も大切ですが、スタッフの目線を変え、新たな刺激と経験をさせる為の研修という捉え方は、社内だけでは得ることの出来ない効果を発揮する事があります。